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2017-08-16

ダブテイルノッチ




こんにちは くどうしんいちです

 

きっかけはログハウスでした

 

美しいカーブを描いたログエンドがつくるシルエット

 

 それを見るまでは直線と平らな面で構成される建造物に

 

いわゆるフツーの建物に

 

反感を持ったことはなかったように思います

 

 

自由でいいのだ

 

丸太の魅力というより

 

自由へのあこがれ

 


それが「横積み」、「ハンドカット」

 

と言われる、今となってはクラシックなログハウスを

 

自分でつくりたい

 

そう思わせる源でした

 

 

結果的に

 

ログハウスを建てることはまだ叶っていませんが

 

「自由」の部分がどんどん飛躍し

 

現在の自邸があります

 

 

その建築に多用した曲線は

 

自分のなかの「美」を表現する手だてとして

 

これからもあると思いますが

 

ハンドカットログの「原点」的な手法が

 

ダブテイルノッチ

 

 

この表情

 

武骨で、愚直

 

 

これを目にしたとき

 

またログハウスへのあこがれが

 

再び湧き上がってきました

 

 

ここは富良野

 

ビルダーの知人が手掛けた一棟

 

春に仕上のお手伝いに行きました

 

 

このダブテイルノッチ

 

構造には絡まない装飾壁ですが

 

迫力があります

 

原点回帰というか

 

ログハウスに接したときの新鮮な気持ちを思い出しました

 

 

よく手入れされたハンドカットログを

 

この富良野でも見かけますが

 

年月が経って美しくありつづけるそれは

 

人と建物の関係の深さを感じます

 

 

この関係性を思ったとき

 

今の急変するニセコ地区に

 

そもそも建物に対する愛はあるのでしょうか

 

 

きっとそれは愚問であり

 

わかりきったことですが

 

それでも

 

心配になります

 

 

でも今のニセコは言っています

 

「自分の心配でもしてなさい」と

 

 

それほどまでにニセコは

 

手のとどかない

 

分断された存在へと向かっているのでしょうか

 

 

ダブテイルノッチのように武骨で、愚直でありつづけたい自分と

 

ニセコのように変わりたい自分

 

このジレンマ

 

 

ある意味

 

生きている実感、でもあります
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