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魅力 : Benefits

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薪ストーブに求めるものはなんですか


炎が見えることでしょうか

薪ストーブ特有の暖かさでしょうか

温室効果ガスへの関心から、ということもあると思います


加えて、薪は基本的に国内で賄われていますので
化石燃料と違い、国内で経済が回るから
とお考えの方もいらっしゃるでしょう

“くらし“という視点で考えますと

薪を調達し、管理し、室内に運び入れ、焚く

シーズンオフにはストーブ本体と煙突のメンテナンスを行う

これらの作業に自ら関わり
暮らしを直接支えている実感を持つこともできます



薪ストーブの維持

では薪ストーブを使うにあたり
維持するにはどれくらい手間がかかるのでしょう
薪材の手配

丸太で購入すれば丸太の玉切り

薪割り

保管場所に積んで乾燥

他、メンテナンスまで考えますと
作業量としてはかなりのもので、体力も必要です

幸いにしてこれらの多くは
ストーブ屋さんや薪屋さんにたのんでやってもらうことも出来ます
もちろん代金はかかりますが
さすがに薪の屋内への搬入と「焚く」部分は家人が行うと思います
でも、実はこの部分も大幅に負担を軽減することができます
 
 
蓄熱式薪ストーブの理念

それでは蓄熱式薪ストーブの特徴について具体的に述べてみましょう

・ レンガやキャスタブル「耐火性のコンクリート」などの蓄熱体で構成され
 
・ 木質燃料をほぼ完全燃焼させる高温の燃焼を可能とし

・ 薪の持つエネルギーをほぼ全て引き出し

・その多くを蓄熱体に吸収し

・長時間にわたり低温で放熱する


 燃焼そのものは、燃焼炉に満タンの薪をセットし
 およそ2時間、高温で燃やし切り

 蓄熱体の放熱が部屋をあたためます
 


 結果、何が得られるかといいますと

・やわらかく、上質な暖かさ

・大幅な燃費の向上

・1回燃やし切ったあとは、次の燃焼までほったらかし

・ススの生成が少ないのでメンテナンスが楽

 といった具合です

さきほどの、薪の室内への搬入は

薪の消費が減れば負担はその分軽減され

焚く部分はといいますと

ストーブ自体、ほとんど消えているので

ほとんど薪の面倒は見なくていい(全くではありません)

ということになります


燃焼頻度は1日2回ほど

朝焚けば次の燃焼は夕方、という感じです

これで24時間放熱してくれます
 


違った角度から特徴をさらに述べてみます


高温で燃やすと何がちがうか


・薪のエネルギーをムダなく使い、燃費がよい

・ススの生成が少なくメンテナンス性がよい

・これらはランニングコストの低減につながります

薪の消費が少なければ

ストーブ維持の全行程にわたって省力化できます。
 
加えて、大気汚染も極めて少ないですから
住宅地における近隣への影響も最小限です
 

低温で放熱すると何がちがうか

上質で心地よい暖かさだというのは先にのべました

このほか

低温のため、周囲との温度差が比較的少なく
空気の流れ(対流速度)が遅くなり
同じ室温でも暖かく感じられる傾向があります

北方住宅で顕著ですが、高断熱化により
低温の放熱体との相性がよくなってきています

オーバーヒートがないということです

熱を小出しにするというのが
高断熱の冷めにくい家とよく合う、ということです